2015年3月29日日曜日

【レビュー】Nikkor-H Auto 50mm F2

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NikonF3HP用にNikkor-H Auto 50mm F2を購入したのでレビューです。

フィルムNikon用に使えるレンズはプラナー50mmf1.4やマクロプラナー50mmf2を持っていますが、このレンズを購入した理由はフィルムが生産中止になった時にF3HPにつけて、ディスプレイとして飾る為です。フィルム生産中止とかあまり考えたくありませんが、なくなったとしても飾っててかっこいいレンズとカメラの組み合わせは考えておかなくてはいけないと思って、謎の使命感で購入したってところですね。とは言え、もちろんフィルムが生産されている間は現役のレンズとして使う為に超美品を購入しました。

スペック
焦点距離 50mm
開放絞り f2
最小絞り f16
最短撮影距離 0.5m(実測)
フィルター径 52mm
大きさ(全長×最大径) 61.3×37.4mm
重量 200g

外観
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無限遠側でレンズの全長が一番短くなります
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最短撮影距離側でレンズの全長が一番長くなります
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ちなみに距離目盛りの最短側は0.6mですが、最短撮影距離は0.5m(実測)です。

残念ながらAi改造されていない、非Aiレンズ。(Ai=Automatic Maximum Aperture Indexing)詳しくはこちらを御覧ください。→ http://kintarou.skr.jp/sanpo/F-MountDetails.htm#Term_Ai_Housiki

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F3に非Aiレンズを付ける手順
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①が露出計連動レバー解除ボタン ②が露出計連動レバー
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非AiレンズだとF3の場合は開放測光のみになるので、絞り開放の場合は中央重点測光による正しいAEが可能ですが、それ以外の絞りを選択した場合は、露出計連動レバーによる絞りの連動がされない為に正しい露出が得られません。

ではどうすればよいか、まずは開放以外の絞りを選択します。F3の場合は絞りプレビューボタンがありますので、ファインダーを覗きながら絞りプレビューボタンを押しましょう。そうすれば、ファインダー内の液晶に実絞りした正しいシャッタースピードが表示されますので、一旦ファインダーから目を離して、シャッタースピードダイヤルを表示されたシャッタースピードに設定します。そしてもう一度ファインダーを覗いてピントを調整してシャッターを切れば正しい露出で撮影出来ます。手順は必要ですが、簡単に撮れないのもフィルムカメラの醍醐味ですから、個人的にはこういう面倒さも楽しみたいですね。

慣れてないとこういう露出を失敗した写真を撮っちゃいますけどね img309
(デジタルでかなり補正しましたけどね)


気になる描写は?
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絞りがf2はじまりのレンズなのでもう少しシャープに写るのかと思っていましたが、以外にも開放の写りはほんのりソフトフォーカスでした。これには期待を裏切られました。まあ良い意味なんですけどね。

苔を撮ってみる
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最短撮影距離付近の描写ですが、なかなかするどい物があります。同じように開放での写真ですが、こちらはピント面がシャープに見えますね。

ある程度の立体感もある
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周辺光量落ちはまあまああると思います。個人的には周辺光量落ち自体はデジタルで取り込めばいくらでも補正が効くので気にしないですけどね。

グランフロントの写真とか
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絞り開放では口径食もありまぁ~す!
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50mmが標準レンズだというのは間違いないと思いますが、個人的には最近は別途購入した135mmf2.8のような中望遠のレンズの方が撮ってて面白いです。しかし、汎用性という意味では50mmの方が使い勝手は良いです。しかし、自分の場合は50mmだと広角レンズで撮ったように見えるような写真を撮りがちなので、あまり使用頻度は高くないかもしれません。D800にも付けれませんしね。しかし、フィルムカメラ+50mmという王道中の王道の組み合わせにふと戻りたくなった時に、Nikkor-H Auto 50mm F2は写真を撮るという行為をもう一度わからせてくれるような、そんな存在になってくれるような気がしています。

1 件のコメント:

とりおた さんのコメント...

はじめまして。開放の、木の質感が美しく出ている描写がすごいと思いました。

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